小笠原諸島西島における在来固有植生回復事業

申請団体

特定非営利活動法人 小笠原野生生物研究会

活動する国立公園

小笠原国立公園

地域名

小笠原諸島西島

活動内容

  • 森林生態系保護地域に指定され、立ち入り禁止区域である西島に年に4回渡島し、外来種駆除と在来種の播種、植栽をする
  • モクマオウ等の外来樹を鋸で伐採、または、ドリルで木の幹に穴を開け、除草剤を注入し枯殺する

報告内容

西島は、父島の北西約2kmに位置する面積0.49km2の無人島であり、小笠原諸島の世界自然遺産および小笠原国立公園の構成資産の一つです。
かつてはノヤギやクマネズミによる食害により、生態系が大きく損なわれていましたが、2007年にノヤギの根絶が完了し、クマネズミについても駆除により低密度が維持されております。それに伴い、被害を受けていた希少な固有植物も、徐々に回復しつつあります。

しかしながら、島の大部分では、モクマオウなどの外来樹種が純林化しており、在来の植生は依然として大きく損なわれたままの状態です。
当会では、外来種の駆除とともに、在来種の播種や植栽を行い、島本来の植生の回復を目指して活動を行ってまいりました。

在来植生が回復することで、その実を求めて飛来するアカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリといった貴重な動物たちが再び島に定着し、小笠原固有の生態系が甦ることを目指しております。